力学激弱のための編入ブログ

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【院試】やった勉強!

こんにちは。忘れないうちに何をやったか書いときます。

 

私みたいに交友関係が狭いとこのような情報を仕入れるのにも時間がかかると思うので,そういう人にとってはどんな感じで院試の対策をすべきかを手早く知ることが出来ると思います。

 

ちな、受験先は東北大学の電気情報系の研究科(のうちどこか)です。

 

科目は電気・物理系を選択し、数学基礎、電気回路、電気工学、電子工学を選択する予定でした。

 

【ここ10回の出題範囲】

数学基礎線形代数[頻出],複素関数論[頻出],フーリエ解析ラプラス変換

それ以外の内容は道具です。

 

電気回路:正弦波定常交流回路,過渡回路,二端子対回路,分布定数回路[頻出]

多分三相は出ないです。

 

電気工学(電気機器):電磁エネルギー,磁気回路方程式,変圧器[頻出]

ほとんど変圧器なんじゃないかという説。

 

電気工学(制御工学):ブロック線図,ラウス=フルビッツ安定判別法[頻出],偏差[頻出],ナイキスト安定判別法[頻出],PM・GMなど

要するに全部です。

 

電子工学半導体の物理,電子回路の素子[頻出],増幅回路[頻出]

半導体の物理はアレです。フェルミ準位とかドリフト電流とか。

 

【初期状態】

数学基礎逆行列とかヤコビアンの計算方法とかところどころ抜け落ちてるけど体系的には理解している。

(ここで体系的な理解があるのとないとでは点数の安定性に大きく影響が出る印象)

 

電気回路:同じくリハビリしないと息を吸うように計算ができない状態だが、交流・過渡の問題に関しては問題が解ける程度には体系的に理解している。ただし大学で二端子対回路と分布定数回路は履修していないのでそこは壊滅。

(回路は複素数の計算を息を吸うように行う必要があるので、そこが慣れているかが大事だと思う)

 

電気工学:制御歴2.5年の私にかかれば制御工学は余裕です。電気機器?知らない子ですね...。

(電気工学=電気機器+制御工学。電気機器は理解よりも暗記が,制御工学は暗記より理解が求められる印象)

 

電子工学:大学の電子回路が感動的にわかりやすかったのでなんか解けそう。多分誰でも教科書見ればすぐ解けます。

 

こんな感じです。「院試は2か月やれば十分」と言っている人は基本的に体系的な理解を前提にしているので、各科目において体系的な理解がない学生は泣きながらしっかり余裕をもって準備したほうが良いと思われる。

 

【勉強したこと・意識したこと】

数学基礎

体系的な理解があるので比較的楽でした。要するに過去問を8回分くらい解いて,計算方法を忘れている項目を意識しながら編入数学徹底研究で復習しました。

 

数学基礎で気になる点として,「どこまで勉強すればよいか」がありますが個人的には,

 

線形固有値以外は教科書の例題が解ける程度にやって,固有値は証明や有名な応用くらいは解けるように固めておく。"固"有値だけに。アッハッハッハ!!

複素関数:複素積分→実積分への応用しか出ないので,留数を呼吸のごとく求められるようにし,実積分への応用を呼吸のごとく解けるようにする。留数の呼吸、壱の

フーリエフーリエ変換フーリエ級数展開をできるようにする。

ラプラスラプラス変換,逆変換を定義通りできるようにし,微分方程式を解けるようにする。

 

これくらいが目安だと思ってます。一番いいのは前回の院試の過去問を参考にすることですがね。多分前回の院試と同じ人が4月入学の院試を担当していると思われる。

 

電気回路

分布定数回路以外に関してはおおむね理解していたので,そこさえなんとかすればといった感じ。分布定数回路は2年に1回は出るイメージあるのでここから着手すると良いです。

 

ただし分布定数回路と言っても正弦波定常状態しか出ない傾向があるので,範囲は激狭です。やったね!!!!!!

 

教科書に載ってる式を使えばほとんどの問題が解けるので,とにもかくにも教科書を読んで体系的な理解を目指し,その後過去問に挑戦すればよいです。

 

教科書の章末の解説を見れば定理をどう適用するかとか分かると思います。

 

あとやってれば分かると思いますが,ほぼすべての問題に関して例の縦続行列を適用するアプローチでいい感じに解けるので実は簡単です。最初はゲロ吐くと思いますが頑張ってみてください。

 

あとは過渡回路をたくさんやればOKです。具体的には微分方程式での解き方・ラプラス変換での解き方どちらも使いこなせるようにしましょう。

 

過去問やってて足りなそうなところはやたらと高い教科書の出番です。

 

こんな感じで電気回路は過去問ベースでやって,不足している点は教科書で補う感じです。

 

電気工学(制御工学)

制御工学は教科書に載ってる問題程度しか出ないので,ひたすら教科書の章末が解けるようになるまで教科書を読み込むしかないです。

 

なるべく定義・定理を物理的に理解すると直感的で覚えやすくなります。例えばGMは位相が-180度のときの振幅だからこういう風に定義されるのが自然だわ~みたいな感じで。

 

あとは範囲が広そうに見えてポイントは絞られているので実はやってみると短かったりします。制御苦手な人もやってみて〜。

 

とりあえず過去問に出てる問題からやる感じでもいいと思います。

 

電気工学(電気機器)

歴史が浅いので傾向が読みにくいですがだいたい変圧器が出ます。理由としては問題が作りやすいからなのではないかと思います。

 

対策としては過去問やるのもいいけど電験の問題ググってやると良いです。あとは電磁エネルギー変換の講義の課題プリント。これだけは命に代えてでも手に入れましょう。

 

電子工学

たいてい増幅回路が出ます。そしてたいていの増幅回路は電子情報回路1の4章をやり込めば解けるようになります。範囲が激狭なので一日で終わります。

 

たいていじゃない場合は電子回路素子の仕組みが問われがちです。バンド図を交えて説明できるのが望ましいです。

 

そんなときに役に立つのがS先生の授業のノート。バンド図を息を吸うように扱っているのでこれを見ればバンド図マスターだ!!!!

 

あとは5回に1回くらい地獄のような問題が出ます。これはなかったことにしましょう。

 

【どのくらい勉強したか】

コアタイムなし研究室だったので好きなように時間が使えたので7月の頭くらいには本腰を入れて勉強していました。

 

2週間くらいサボると忘れるので2週間周期で忘れそうなことを復習すると良いと思います。