【編入】令和2年度筑波大学編入学試験体験記
mememeです。筑波大学の編入試験が終わったので体験記書きます。
私は【理工学群応用理工学類】の【編入学試験】を受験したため,同じ境遇の方は参考になると思います。
7月13日土曜日、いよいよ筑波大学(理工学群-応用理工学類)がやってきました。ホテルは研究学園駅の近くのとこで、筑波大学までは徒歩+電車+バスで20分ほどです。
前日に試験会場前まで行きました。
筑波大学は、こう、レンガ!!って感じです。(多分違う)
確認したのでやることも特になくすぐ部屋に帰りました。
そういえばバスはターミナルの⑥で間違いなさそうですが(年によりけりかも知れんが概ね第三エリアになることが多い)似たようなバスが出ていくので周りの人に聞くなど必ず試験会場にたどり着けるものを選ぶよう注意をしましょう。
(周りの編入生がどんどんバスに乗り込んで行っても流されないように。学群によって試験会場が違います。)
試験日程は、1日目に専門科目(数/物)。午前中に終わります。150分間ぶっ通しです。
2日目に面接があります。4人呼ばれて各部屋に1人ずつ配置されます。私はー番最初のグループだったのですぐ帰れました。面接はだいたい10分です。
筑波大学まではTXで研究学園駅→つくば駅、加えてとても高いバスで行きます。
第三エリアは社工・コウシスと同じ試験会場です。
応理は社工と工シスと違う階で試験が行われます。
さて筑波は数物を一科目として筆記は一科目しかないため時間配分が勝負を分けます。
問題が難しいので解けないのはいい感じに粘って捨てるのがポイントです。
応理は部分点が甘いとの噂があるので見極めが大切ですね!
あとは時間配分です。過去問では考え方重視でやっていたので筑波は解くのにかなり時間を要した記憶があります。
目標は全4問をそれぞれ30分で解くことです。30分余る計算です。
あとは大問1が難しいから5分追加したりと色々考えてみてください。
私は普段の勉強で時間なんて気にしたことがなかったのでここら辺は不安でした。
ということで!朝起きて、ラフな格好して、試験会場に向かいました。
同じ高専で応理受ける人がいたので「今年は回路だからw」とか色々話して緊張を和らげました。
試験会場は教室でした。席は端っこ。前の方。端っこなので長机を独り占めできました。
そしてしばらくしてTOEIC回収、問題配布という流れでした。
IP出す人が意外と多くてびっくり。もちろんその時点でほぼ失格です。
問題配布されてからが長いんですが、この時間がIBSにとっては一番しんどい時間なので同士は頑張って耐えましょう。
数学1 二変数関数:7〜8割
二変数関数が出ました。まず驚いたのは問題の少なさ。たったの3問でした。
問題用紙が少し透けててどのくらいのボリュームかは試験前に分かれるのですがあまりに余白が多くて「え?」ってなりました。
(1)の接平面と法線を求める。
これは簡単でした。
(2)平面ととの最短距離をとる時の座標
の最小値かと思いましたが普通に法線ベクトルが等しい条件で解けました。一応どちらの方法でも解けるみたいな分かってるアピールをしました。
(3)立方体との共通体積
(1,1,1)中心の一辺の長さが2の立方体です。グラフ描けばいけまうs。三重積分で解きました。積分するのがめんどかったので立式だけして次に進みました。(正しくはちょっと解いたらありえんめんどそうな積分になって、これ計算ミスったなああああってなったので投げ捨てました。)この時点で35分経過。
数学2 行列と微分方程式:9割
3*3の正方行列]に関する問題
(1)固有値を求める
(2)正規化固有ベクトルを求める
(3)対角化する
王道パターン。やるだけです。
(4)を解く
初期条件はが与えられます。代表的な固有値の応用。
(5)を解く
初期条件はが与えられます。を求めて二階を解くので手間がエッグいです。
また、任意定数も6個出てくるので初期条件からそれ全てを同定するのは時間も紙も足りず、不可能でした。
物理2 電気回路:8割
予言通りほんとに回路になりました。RL直列の飽和とLC直列の振動の問題でした。
(1)RL直列を解く
解くのです。
(2)電池のする仕事と抵抗に発生するジュール熱を求める
確かエネルギー保存則で解いたのですが、(3)(4)の流れからして出題者としてはあまりうれしくない解き方だった。
(3)コイルのエネルギーを求める
(4)の関係と物理的意味を説明する
エネルギー保存則からdです。
エネルギーを溜めたコイルを電源と抵抗から切り離し、そのままコンデンサと接続する。
(5)LC振動回路を解く
解くのです。
(6)コイルのエネルギーとコンデンサのエネルギーを求め、グラフをかく
なぜかとを積分しちゃって時間とともにエネルギーが増加するグラフが出来上がりました。アホ。
ガウスの法則を適用するだけです。
(8)コンデンサの変位電流密度を計算
定義から
数学2といい電磁気もとんでもない問題の多さです。
エネルギーを積分しちゃったりところどころミスりましたが電気科だったのでおいしく7割〜8割くらいは取れたような感じがします。
物理1 サイクロイド振り子:3割
力学は激弱なので解けませんでした。というより多分全員解けてなさそうなやつ。
媒介変数表示されたサイクロイドのレール上を質点が往復する問題でした。
これです。
http://www.catv296.ne.jp/~takeyurasakura/cycloid.html
与式は, でした。
(1)レールの局所勾配がになることを示す。
をで微分すれば出ます。
(2)原点からの弧長を角度で表す問題
分かんなかったので真円の場合で解きました。
(3)運動方程式を立てて解く問題
分かんなかったので真円の場合で解きました。
(4)力学的エネルギーが保存していることを示す
いよいよ分かんなかったので白紙にしちゃいました。
時計を確認したらだいたい20分くらい余りました。つまらないミスはしてないか。本当に関数の概型は合っているか。過渡現象は本当にそうなるか。など基本的な問題の見直しをしました。
その後は暇だったので微分方程式を解き進め、点数アップを狙いました。
全体的な難易度としては、
数学1:★★☆☆
数学2:★☆☆☆
物理1:★★★★
物理2:★★☆☆
でした。物理の傾向がゲロ変わって助かりました。
どうやらほかの受験生の物理1の解答用紙の多くが白紙だったようです。
(1)が完答出来ていれば足を引っ張ることはないようですね。
完全浮かれポンチ化してましたが部屋に帰って面接の練習に命をかけました。12時に就寝しました。
スーツです。1日目と同じ席に着きます。2日目は出席を取ります。なんか7人くらい消えてました。
受験番号が早い順に4人ずつ面接室に招待されてもれなくIMAGINE THE FUTURE.されます。
面接:8割
私の場合こんな流れでした。↓
案内の方「ここに荷物を置いてベルが鳴るまで待っててください。」
チンチーン!
深呼吸して3回ノック→「どうぞ〜」
私「失礼します。」
面「どうぞお座り下さい。」
面「受験番号と名前を教えて下さい。」
私「受験番号〇〇、〇〇高専から参りました、〇〇です。本日はどうぞよろしくお願いします。」
面「よろしくお願いします。合否に関係ない質問ではありますが併願状況を教えてください。」
私「はい。首都大学東京と専攻科を併願しています。」
面「そうですか。ではその中で筑波大は何番目ですか?」
私「第1志望です。」
面「わかりました。主専攻ってなんでしたっけ?」
私「応用物理主専攻です。」
面「たまに第2志望の専攻になることがあるのですがそれでも大丈夫ですか?」
私「はい。私は電子量子工学主専攻を志願しましたが現在電子材料の授業を受けており、基礎勉強として量子力学を勉強しています。量子力学自体が楽しいのでその先にある材料の授業も非常楽しみです。なので貴学でその続きを勉強することも1つの選択肢として考えています。」
面「なるほど。では筑波大に入ったら何をやりたいですか?」
私「はい。私は貴学で〜。」
面「わかりました。先程△△先生の研究に興味があると言ってましたがそのようなことはどこで知りましたか?」
私「主に貴学のホームページからです。」
(右の面接官)
面「〜についてやりたいとの事ですが高専で今なにかそれに関することやってますか?卒研とか。」
私「はい。現在卒研として〜」
面「あなたはどんな役割を担っていますか?」
私「基礎勉強中でナントカカントカ…あ、あと最近ナントカカントカな実験もやってー」と上手く説明出来ないのを、
面「つまりウンタラホンタラってことですね。」
私「はい」
(真ん中の面接官)
面「試験全体の出来はどうでしたか?」
私「数学はやりたいことが出来たので満足していますが、力学は見たことないモデルだったため限られた時間内では解法を思いつくことは出来ませんでした。電磁気は振動ということで電気電子系としてもっと取れても良かったのではないかと悔しいところはあります。」
面「得意な科目と不得意な科目はありますか?」
私「はい。私の得意科目は電磁気で、不得意な科目は、ピンポイントになってしまいますが統計や確率分布です。」
面「自分の長所と短所を教えて下さい。」
私「自分の長所は人と分け隔てなく話せることなので貴学に入ってからも多くの人と交流し自らの成長に役立てたいです。短所は納得するまで物事を止められない点です。」
面「でもそれは長所でもありますよね。」
私「(わかる)」
(左の面接官)
面「英語とかは得意ですか?」
私「はい。中学から英語は好きで高専の夏休みにオーストラリアに短期留学に行ったことがあります。(得意とは言っていない。)」
面「それはどのくらいですか?」
私「2週間です。現地では終始拙い英語でしたがコミュニ〜。卒業までに900スコアを目処に取りたいと思ってます!」
(真ん中の面接官)
面「それは高いスコアですねw(なにわろてんねん)」
面「本日は以上です。」
外国語:9割
換算式は以下の説が有力で満点が850か860かと言ったところ。どちらにしろ45点は確定です。
あと、どこかで卒業後の進路について聞かれた気もしますが覚えてないです。質問が多くて対応に手一杯でした。
ということでそこそこ厳しめに採点をしてみたら257/350(73%)となりました。
不安も過りましたが今回はE科ゲーだったし大丈夫やろ。と思い精神を保ちました。
でも落ちてたらイヤなのでなるべく発表までフラグを立てないように努めました。
運よく合格でした。筑波の電磁気は私にとって難しかったので問題に救われました。
今回は受ける人数もここ数年では最低で55名。その中から26名合格と…これまたここ数年ではほぼ最大に近い人数となっていたようで、難易度としては例年より易しかった印象があります。(倍率2.1倍、実質1.8倍)
応用理工学類は10名取ると募集要項に書いてありますが、毎年21〜23名程度取ってくれます。
機嫌がいいともっといっぱい取ってくれます。
一緒に受けたお友達も合格していたので良かったです。
(彼は筑波志望だったのでここでお別れです。)
ということでした。特にやることがなかったしレポートが溜まりに溜まって編入どころか留年しそうだったので直帰しました。
合格発表は8日後か9日後でした。さらに合格通知はその翌日に届きました。やったぜ。
以上です。